喪中のときにお歳暮は送る?正しいマナーや品物の選び方
自分や相手が喪中のとき、年賀状を出してはいけないということは広く知られていますよね。しかしお歳暮については正しいマナーを知らず、迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。この記事では、喪中のときにお歳暮を贈る場合の、正しいマナーや品物の選び方などについて解説します。
目次
喪中のときにお歳暮を贈っても大丈夫?
そもそも喪中とはどのような風習なのでしょうか。まずは喪中について簡単に解説します。
喪中とは
喪中とは、近親者が亡くなった際、一定期間喪に服する(故人を悼んで行動などを慎む)期間のことを言います。最大で1年間、一周忌の法要までというのが一般的です。結論から言って、喪中のときにお歳暮を贈ること自体は問題ありません。なぜならお歳暮はお世話になっている方に感謝を伝えるものであり、年賀状のようにお祝いの意味合いはないからです。
喪中と忌中の違い
喪中と似た言葉に忌中があります。忌中は死を「穢れ」と考える風習に由来しており、穢れを他人にうつさないよう外部との接触を避け、自宅にこもって故人に祈りを捧げ、穢れを祓う期間のことを言います。仏教では四十九日の法要まで、神道では五十日祭までというのが一般的で、結婚式などお祝い事への出席、神社への参拝、家の新築などは控えるべきとされています。
お歳暮を贈る時期
お中元は夏、お歳暮は冬と知っていても、具体的な時期までは分からないという方もいるかもしれません。ここでは、お歳暮を贈る時期について解説します。
年内に送るのがマナー
原則として、12月上旬~12月20日頃までに贈るのがマナーとされています。本来は12月13日の「正月事始め」の日から贈るのが習わしでしたが、最近では11月下旬から贈る方も増えており、百貨店などのお歳暮商戦も、11月上旬などの早い時期から始まるケースが多いようです。年末が近くなると年越しの準備や帰省などで忙しくなるため、20日前後、遅くとも25日までには届くように手配するようにしましょう。
年内に間に合わなかった場合
お歳暮の準備が遅くなってしまい、年内に間に合わなかった場合、贈り物を包むのし紙の表書きを「御年賀」や「寒中御見舞」に変えて贈るという方法があります。喪中の場合は「寒中御見舞」を使用し、松の内から立春までの間に贈りましょう。なお松の内は地域ごと、立春は年ごとに異なるため、あらかじめ確認しておくようにしてください。
喪中の相手にお歳暮を贈るときのマナー
ここからは、お歳暮の正しいマナーについて、相手が喪中の場合と自分自身が喪中の場合とに分けて解説します。まずは相手が喪中の場合についてです。
忌中は控える
先述した通り、一般的に四十九日の法要を終えるまでを忌中と言います。故人のご家族は多方面での対応に追われて忙しかったり、故人の死について受け入れることで精いっぱいだったり、心身ともに落ち着かない時期です。そのような事情を慮り、お歳暮を贈ることは控えるのがマナーです。
のしに注意
通常のお歳暮では、紅白の蝶結びの水引が書かれたのし紙を使用しますが、紅白の水引というのはもともと慶事の際に使用するものです。そのため、喪中の場合は水引なしの無地のかけ紙または短冊を使用するようにしましょう。なお、短冊は略式なので、ビジネスなどの場合は正式なかけ紙を使うようにしてください。
お祝いの言葉を使わない
一般的に、お歳暮には手紙を同封するか、お歳暮が届くころに別途手紙を送るのがマナーですが、その際にお祝いの言葉を使わないようにしてください。具体的には、「ご健勝」「ご清栄」「ご繁栄」「ご発展」「お喜び」「お慶び」などが挙げられます。また、「ますます」などの重ね言葉もふさわしくないため、注意するようにしましょう。
故人宛てに贈らない
喪中のときにお歳暮を贈ること自体は問題ありませんが、故人宛に贈るのはNGです。故人のご家族とお付き合いがない場合は、ご家族にお歳暮を贈る必要はありません。お世話になった方が亡くなったのを機に、お歳暮を贈るのをやめるのが一般的です。もしご家族ともお付き合いがあり、お歳暮を贈るのを継続する場合には、ご家族宛てに贈るようにしましょう。
自分が喪中でお歳暮を贈るときのマナー
続いて、自分自身が喪中の場合にお歳暮を贈るときの正しいマナーについて解説します。
忌中は控える
お歳暮を贈られる側は、贈る側の忌中をあまり気にしない人も多いです。しかし先述したように信仰などによっては死を「穢れ」ととらえる慣習もあり、忌中の人からの贈り物を気にする人もいます。そのため、自分自身が忌中の場合、相手へ穢れをうつさないという意味でも、お歳暮は忌が明けてから贈るほうがベターだと言えるでしょう。
のしに注意
相手が喪中のとき同様、紅白の蝶結びの水引が書かれたのし紙は使用せず、無地のかけ紙または短冊を使うようにしてください。表書きは通常通り「御歳暮」と書き、その下に自分のフルネームを書きましょう。
故人宛てに贈られてきてもお返しはする
家族が亡くなり、自身が喪中のときに、故人宛てのお歳暮が送られてくる場合もあるかもしれません。先方は当人が亡くなったことを知る前にお歳暮を手配してしまったか、そもそも亡くなったことを知らない可能性もあります。その場合は贈り物に対するお礼状を出すのがマナーです。お礼状で当人が亡くなったことをお知らせし、連絡不行き届きのお詫びをするようにしましょう。
品物選びの注意点
ここまで喪中のときのお歳暮のマナーについて解説してきました。ここからは、喪中のときの品物選びの注意点やおすすめのギフトについて紹介します。
喪中のときに贈らないほうがよいもの
「おめでたいもの」「お祝い事を連想させるもの」などは、喪中のときのギフトとして選ばないほうがよいでしょう。たとえば、紅白の色合いのもの、鰹節・昆布・お酒など慶事に使われることの多いもの、鶴・亀・松・ひょうたん・フクロウなど縁起物をモチーフにしたものなどが挙げられます。
喪中のときのお歳暮におすすめの品物
喪中であるかどうかにかかわらず、お歳暮では相手に喜ばれるものを贈るのが基本です。定番はハムやお菓子、ビールなどですが、年齢や家族構成、趣味嗜好によっても最適なギフトは異なります。相手の同居家族が亡くなった場合は、家族構成が変わっていることも考慮しましょう。
品物選びに迷ったら五代庵のお歳暮ギフトがおすすめ
五代庵は1834年創業の紀州梅専門店です。代表的な商品は「紀州五代梅」。梅の最高級「紀州南高梅」のA級品のみを使用し、はちみつをベースとしたまろやかな甘みが特徴の梅干しです。ここでは、喪中のときにもおすすめできる五代庵のお歳暮ギフトを紹介します。
紀州五代梅の心
「紀州五代梅の心」は、五代庵のフラッグシップであり、一番人気でもある「紀州五代梅」を個包装にして詰め合わせた商品です。長年培ってきた独自の製法で、熟練の職人が漬け込んだ究極の梅干しは、特別な方への贈り物として最適です。
紀州五代の夢
「紀州五代の夢」は、昆布の風味が溢れ出す、旨味たっぷりのこんぶ梅干しを個包装にして詰め合わせた商品です。塩味・酸味が控えめでほんのりと甘いこんぶ梅干しはお茶請けにも最適で、「紀州五代梅の心」と並び贈り物として高い人気を誇ります。
紀州五代の夢想
「紀州五代梅の心」と「紀州五代の夢」両方の味を楽しめる、贅沢2種詰め合わせセットです。いずれも紀州南高梅のA級品のみを使用しており、他社には真似できない老舗ならではの独自製法で長期間熟成した、五代庵が自信を持っておすすめするギフトです。
梅三華
「梅三華」は、紀州五代梅、こんぶ梅干し、しそ漬梅干しの3種類を木箱に詰め合わせた商品です。鮮やかな赤色が華やかなしそ漬梅干しは、シンプルな味付けが特徴。甘みや塩辛さは控えめに、梅干し本来の酸味と爽やかなしその風味が際立ちます。