おいしい減塩梅干しの作り方と保存方法

漬物として毎日のご飯のお供に食べるのはもちろん、お弁当やおにぎり、料理の味付けなどにも大活躍な梅干し。
思わずもう1粒!と、ついつい箸が進んでしまいますね。
しかし梅干しに含まれる塩分がちょっと気になる、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に試していただきたいのが、自家製梅干し作りです。
手作りの梅干しは好みの塩分濃度で漬けられるので、塩分が気になる方にもおすすめ。
最近では家にいる時間が増えて、梅干し作りに興味があるという方も増えてきましたね。
そこで今回は美味しい減塩梅干しの作り方と、保存方法についてご説明します。


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梅干し

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目次

    減塩梅干しの作り方

    減塩梅干しの作り方

    塩分濃度10%に設定した、作りやすい減塩梅干しの作り方をご紹介します。
    基本的な梅干しは、塩分濃度20%以上で作られます。
    これは20%以下の塩分濃度で作るとカビが発生しやすくなるため。
    20%以下で作る減塩梅干しは注意が必要で、カビ予防のため通常より少し工程が多いですが、基本的な作り方は同じ。
    ポイントを抑えて、おいしい減塩梅干しを作りましょう。

    関連記事:減塩梅干しの作り方と塩分控えめのおすすめ梅干し4選

    材料

    • 完熟梅 1kg
    • 粗塩 100g(梅重量の10%)
    • ホワイトリカーまたは35度以上の焼酎 1カップ
    • 消毒用アルコール 適宜
    • 竹串 適量
    • ポリ袋
    • 2kgの重石(または水を入れて二重にしたビニール袋)
    • 盆ザル
    • 清潔な布巾またはペーパータオル
    • 密閉できる容器

    作り方

    1. 黄色く熟した完熟梅を洗い、3時間程度水に浸す
    2. 布巾などで梅の水気をしっかりと切り、ヘタを竹串で取り除く
    3. 梅をポリ袋に入れ、塩の1/3の量を振りかけてなじませる
    4. 消毒用アルコールを吹きつけた容器に3の梅を全量入れる
    5. 4に塩1/3量をまんべんなくまぶす
    6. 梅を平らにならして、ホワイトリカー(または焼酎)と残りの塩を全て入れる
    7. 6に重石を乗せてふたをし、冷暗所で保存する
    8. 梅酢が上がったらカビを確認し、清潔な容器に梅酢ごと移して梅雨明けまで冷蔵庫に保管する
    9. 晴天が続くタイミングで、梅酢を切った梅を盆ザルに並べて3日間天日干しする(土用干し)
    10. 清潔な容器に入れて冷蔵庫で保管し、約1ヶ月後に完成

    コツ・ポイント

    減塩梅干し作りには、カビ予防のための工程が追加されており、手順を守るのがコツ。
    カビが出ていないかの確認、カビが出ないように常に清潔さを保ちながら作るのもポイントです。
    そして保存容器を置く場所にも要注意。
    梅酢が出るまでは高温多湿な場所は避け、冷暗所に置きましょう。
    また梅酢が出た後の土曜干し前には、冷蔵庫保存を推奨しています。
    完成後も全て食べきるまで、必ず冷蔵庫で保存しましょう。

    塩分濃度を変えて梅干しを漬ける時は

    減塩梅干しは塩分濃度を変えて作ることもできます。
    塩分量が少ないほどカビが生えやすくなるので、その点はご注意ください。
    1kgの完熟梅に対する粗塩の量は、以下の通りです。

      • 塩分濃度10%で作る場合

    1kgの完熟梅に対し、粗塩の量は100g(梅重量の10%)

      • 塩分濃度8%で作る場合

    1kgの完熟梅に対し、粗塩の量は80g(梅重量の8%)

      • 塩分濃度5%で作る場合

    1kgの完熟梅に対し、粗塩の量は50g(梅重量の5%)

     

    完熟梅の量を減らして作る場合には、好みの塩分濃度になるように粗塩の量を減らして作りましょう。
    少量で作る場合には、フリーザーバッグで簡単に作れる方法もありますよ。
    また土用干しの際に使う盆ザルがご自宅にない場合も大丈夫。
    すだれや干しかご、干し網などでも代用できます。

    関連記事:省スペースでムラなく作れるジップロックでおいしい梅干しの簡単な作り方

    関連記事:簡単!梅干し作りでザルがない時でも代用できる干し方

    減塩赤紫蘇梅干しの作り方

    減塩赤紫蘇梅干しの作り方

    赤紫蘇梅干しの作り方には、最初から完熟梅と一緒に漬ける方法と、土用干しまで完了した梅干し(白干梅干し)で作る方法があります。
    今回は完成した減塩梅干しと一緒に漬ける、減塩赤紫蘇梅干しの作り方をご紹介します。

    材料

      • 減塩梅干し 1kg
      • 梅酢 適量
      • 保存容器
      • 赤紫蘇下処理用

    赤紫蘇 500g(梅干しの重量の50%)
    粗塩 100g(赤じその重量の20%)
    梅酢 1カップ

    作り方

    1. アク抜きなど赤紫蘇の下処理を行う(関連記事参照)
    2. 減塩梅干しと赤紫蘇を交互になるように容器に入れる
    3. 上から全体が浸かる量の梅酢を入れる
    4. 清潔な容器に入れて冷蔵庫で保管し、約1ヶ月後に完成

     

    関連記事:梅レシピ|赤紫蘇を使った梅干しの漬け方

    減塩はちみつ梅干しの作り方

    減塩はちみつ梅干しの作り方

    減塩はちみつ梅干しは、完成した減塩梅干しに調味液を漬け込むだけで完成です。
    とても簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。

    材料

      • 減塩梅干し 100g
      • 調味液材料

    砂糖 20g
    みりん 20cc
    はちみつ 20cc
    酢 20cc
    水 35cc

    作り方

    1. 調味液材料を全て混ぜる
    2. 減塩梅干しを清潔な容器に入れ、1で漬け込む
    3. 冷暗所で1週間保管する
    4. 完成したら冷蔵庫で保存し、1週間以内に食べきる

    作った減塩梅干しはいつ頃食べられる?

    作った減塩梅干しはいつ頃食べられる?

    塩だけで漬けて作った減塩梅干しの食べごろは、約1ヶ月後。
    また減塩赤紫蘇梅干しは、減塩梅干しに赤紫蘇を漬けてから約1ヶ月後が食べごろです。
    減塩はちみつ梅干しの食べごろは、調味液に漬けてから約1週間後。
    いずれも冷蔵庫で保存し、早めに食べきるのがおすすめです。

    漬けた減塩梅干しが塩辛かった時の塩抜き方法

    漬けた減塩梅干しが塩辛かった時の塩抜き方法

    漬けた減塩梅干しが塩辛く感じてしまうと、失敗した!と思わず落ち込みますね。
    でも簡単に塩抜きができるので、ご安心ください。
    塩水に入れる時間は、お好みに合わせて調整すると良いでしょう。
    なお30~40℃程度のお湯を使うと、早く塩抜きできますよ。
    なお塩抜きした梅干しの保存期間は約1週間で、冷蔵庫保存が必須です。

    1. 1Lの水に対して塩を1g入れ、梅干しを入れる
    2. 30分~数時間経ったら、梅干しを取り出す
    3. ザルで1~2時間水切りして完成

     

    関連記事:梅干しの簡単な塩抜き方法と活用法紹介!しょっぱくても食べやすい!

    漬けた減塩梅干しの保存方法や消費期限は?

    漬けた減塩梅干しの保存方法や消費期限は?

    減塩梅干しは塩分が少ないのでカビが発生しやすいのが難点。
    ご自分で漬けた減塩梅干しのおすすめの保存方法は冷蔵庫に入れることと、必ず密封容器に入れて空気に触れさせない、乾燥させないことも大切です。
    保存容器にこだわるのも梅干し作りの楽しみのひとつ。
    昔ながらの梅干し作りに使われる容器は酸や塩に強く丈夫で、温度変化を受けにくい甕(かめ)や壺。
    ただし密封性が弱いので、ラップなどで補強すると良いでしょう。
    他には残量が分かりやすいガラス瓶や、割れる心配が少ない琺瑯も便利で、少量ならフリーザーバックもおすすめですよ。
    ただし金属製容器とアルミ製容器は、梅の酸で溶ける可能性があるため避けましょう。

    また漬けた減塩梅干しに、明確な消費期限にはありません。
    市販の梅干しにはパッケージに表示がありますが、手作りの梅干しの期限は分かりにくいですよね。
    できるだけ早く食べ切るに越したことはないものの、目安は知りたいところ。
    日頃から、梅干しの見た目や味に違和感がないか、観察が大切です。
    違和感がある場合は、カビが生えている可能性があります。

    五代庵のサイトには腐っている梅干しの見分け方を紹介する記事がありますので、参考にしてみてください。
    漬け込んでいる間にカビを発見したら取り出して確認するなど、カビを見つけた時の対処法の記事もあります。
    カビにくくするため洗った梅の水気をしっかり切ったり、消毒をしっかり行ったりと事前準備も大切。
    このように漬ける前に知っておきたいポイントも掲載していますので、要チェックです。

    関連記事:容器で変わる味の質!梅干しの保存容器の選び方は?

    関連記事:梅干しにカビが生えた時の対処法は?原因・見分け方・作り方もおさらいしよう

    関連記事:もしかして腐ってる?梅干しが腐る原因・見分け方・保存方法をご紹介

    梅干し専門店五代庵の減塩梅干しはこちら

    梅干し専門店五代庵の減塩梅干しはこちら

    創業185年以上の梅干し専門店である五代庵では、塩辛い梅干しが苦手な方でも食べられる減塩梅干しを、多数ご用意しております。
    五代庵の梅干しは、厳選した紀州産南高梅を使い、職人たちが独自の長期製法で一個一個大切に漬け込んで熟成させています。
    減塩梅干しを作る工程(減塩製法)にもこだわり、一般的な梅干しよりも3〜4倍の時間をかけ、3漬液の中で塩抜きを行います。
    そうすることで梅本来の味わいを活かすことができます。
    五代庵自慢の減塩梅干し商品を、それぞれの特長と併せてご紹介します。

    紀州五代梅(塩分10%)

    紀州五代梅(塩分10%)

    日本の代表的な梅の産地である紀州産の南高梅。
    その中でもA級品のみを使用し、独自の長時間熟成をさせた「紀州五代梅」は、五代庵の自信作です。
    独自の減塩製法で梅本来の味わいを活かしつつ、10%まで丁寧に減塩しました。
    完熟南高梅の旨味と酸味、そして塩味のバランスがとれている究極の一品です。
    150g入りでお試しサイズの商品、ご家庭用の大容量でお得な商品、ギフトや贈答用にも利用できる化粧箱入りの商品など、様々ご用意しております。
    まず五代庵の梅干しを試してみたい、という方にもおすすめしたい梅干しです。

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    はちみつ梅うす塩味(塩分5%)

    はちみつ梅うす塩味(塩分5%)

    五代庵の中で最も塩分の低いのが、「はちみつ梅うす塩味」。
    みりん風調味料や発酵調味料ではなく、本みりんを使用して、上品な甘さやコク、旨味や酸味を引き出しています。
    さらに蜂蜜の風味とまろやかさが加え、独自製法で熟成させました。
    自家製梅干しで中々再現が難しい特別な味わいをご堪能いただけます。

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    紀州五代梅の心(塩分10%)

    紀州五代梅の心(塩分10%)

    「紀州五代梅の心」は、五代庵の売上ランキングでも上位に上がる人気商品。
    果肉が厚く、香り高い、大粒の紀州産南高梅を使用しています。
    「はちみつ梅うす塩味」の約2倍にあたる一ヶ月間、本みりんやはちみつを加えて2〜3度、たっぷりの時間をかけて熟成。
    内容量は1粒から、2粒、3粒、6粒、10粒、16粒とバリエーション豊富。
    一粒ずつ個包装された状態で化粧箱に詰めており、贈答用におすすめな商品です。

    紀州五代の夢(塩分11%)

    紀州五代の夢(塩分11%)

    「紀州五代の夢」は、大粒の紀州産南高梅を使用した五代庵が作るこんぶ梅の最高峰。
    梅の酸味に加え、北海道産昆布の旨味や風味が感じられる、和の雰囲気の梅干しです。
    本みりんなどによる甘味も合わさり、バランスの良い上質な味わいの商品。
    6粒入りから16粒入りまであり、ご予算に合わせて選べます。
    また「紀州五代梅の心」と「紀州五代の夢」の2種類を詰め合わせた、「紀州五代の夢想」も人気の商品です。

    塩分を調整して自分好みの梅干しを作りましょう

    塩分を調整して自分好みの梅干しを作りましょう

    日本食の定番のひとつである梅干し。
    塩分量や漬け方を変えるだけで、様々な味わいが楽しめて奥が深いですね。
    ご紹介したポイントを抑えて、自家製の減塩梅干し作りにチャレンジしてみてください。

    五代庵では、こだわりの梅干し商品の他、梅調味料や梅のお菓子などもご用意しています。
    樽で長時間熟成させた梅酒や、果実を加えた梅酒など、お酒の種類も充実。
    様々な梅商品から、ご家庭用にも贈答用にもぴったりなものが選べます。
    また毎日のおかず作りに役立つ、梅干しや梅調味料を使ったレシピも公開中。
    卵や野菜、鶏肉など、キッチンにある定番食材で作れる料理に梅を加えるだけで、新たな味わいに出会えるかもしれませんよ。

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