梅干しにカビが生えた時の対処法は?原因・見分け方・作り方もおさらいしよう
自家製で梅干しを作っているけれど、梅干しにカビが生えてしまったという悲しい経験をされた方は多いのではないでしょうか。
梅干しにカビが生えてもすべての梅がダメになってしまうわけではありません。
こちらの記事では、正しい対処法や、カビと濁りの見分け方や作り方を紹介します。
美味しい梅干しを作るには、梅干しの味を知ることも大事です。
美味しい梅干しも紹介しますので参考にしてください。
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目次
梅干しにカビが生える原因とは?
梅干しの賞味期限は他の食べ物に比べて長めですが、保存状態をきちんとしないとカビが生えてしまうことをご存じでしょうか。
梅干しにカビが生えてしまうと、わざわざ手づくりした梅干しを破棄しなくてはならず、台無しになってしまいます。
梅干しを自宅で手作りして保管している方も多いので、カビに悩まされた方もいらっしゃるかと思います。
なぜ梅干しにカビが生えてしまうのでしょうか。
原因は3つ挙げられます。
原因1:水分が残っている
まず1つめは、梅を洗ったあとの水分がしっかり切れていないことです。
水気が切れておらず残っていると、細菌が繁殖してカビが生えます。
梅を洗う時はしっかり水気を切っておくことが重要です。
原因2:消毒が不十分
他にも梅干しにカビが生えてしまう原因として考えられる2つめの原因は、梅干しを保存する容器が清潔に保たれていないことです。
梅干しを作る際は、使用する容器は雑菌の繁殖を防ぐために必ず消毒してあることが大事です。
原因3:塩が足りない
3つめの原因は、梅干しをつくる際に、梅に塩をかける分量が少なく、塩分が足りない場合です。
塩分が足りない状況だと梅に雑菌が繁殖しやすくなり、梅干しにカビが生えてしまいます。
梅干しにカビが生えた時の対処法をご紹介
梅干しの中にカビを見つけても、漬けているすべての梅干しがダメになってしまうわけではありません。
きちんと対処することで、カビの生えた梅干し以外は元通り食べられます。
では、梅干しにカビが生えてしまった時は、どのように対処したら良いのでしょうか。
対処法としては次の手順で対処しましょう。
手順1:カビを取り出す
手順1つめは、目に見えるカビを取り出しましょう。
その後、漬けている梅の中で傷んでいる梅や、カビの原因となっているものを取り除きます。
カビが生えて傷んだ梅は捨てます。
手順2:梅酢を取り出す
手順2つめは、梅を漬けるために使用している梅酢を取り出します。
カビの量がまだ少ない状態であれば、梅酢を煮沸消毒するだけで大丈夫です。
しかしカビの量が多い場合は、梅も水でしっかり洗い、煮沸消毒しましょう。
手順3:容器や梅を消毒する
手順最後3つめは、容器や梅にアルコールや焼酎を噴霧して消毒を完了してから梅酢を戻しましょう。
梅を戻す際、水分を念入りに切り、塩を追加するとカビの繁殖を防止します。
ただし、梅酢が濁っており、奥底にある梅にもカビが生えていた場合は、ほぼすべての梅にカビが繁殖している可能性が高いので、梅は食べない方が良いかもしれません。
その場合は無理して食べず、名残惜しいですが潔く梅干しを捨てましょう。
また、梅干しを作る際、カビと見分けがつきにくいものとして、天然酵母や澱、塩分があります。
梅干しは塩分が多いので、梅干しの表面に塩が浮かんでくることがあります。
梅干しに付着する白いものが塩分なのかカビなのか、見分ける方法がありますので、紹介します。
カビと塩、濁りの簡単な見分け方
梅干しを漬けていると、塩や濁り、澱(おり)といった白い色の成分と、カビとの区別がつきにくいですね。
塩分とカビ、澱の簡単な見分け方を紹介します。
カビと塩分の見分け方
梅干しは塩分を多く含んでいるので、塩分が梅干しの表面に白く浮かび上がることがあります。
水分に溶け込んだ塩分が、再度、結晶化したものなので口に入れても支障はありません。
梅についている塩分と白カビの見分け方としては、梅を一度お湯につけてみることで区別できます。
塩であればお湯にすぐ溶けますが、カビの場合、お湯につけてもカビは消えません。
カビと澱(おり)の見分け方
梅干しを漬けている容器の底に、白いものが溜まっている場合、それは澱(おり)の可能性があります。
逆に、カビは繁殖するために酸素が必要なので、容器のふた近くや空気に触れやすいところに生えるという性質があります。
簡単に見分ける方法として、容器の上の部分で空気の触れやすい表面に発生するのはカビ、容器の底の部分や、空気の触れられないところに発生しているのは澱(おり)の可能性が高いと覚えておくと良いでしょう。
カビと濁りについて
梅酢の表面に白い膜のようなものがあり、梅酢が濁るとカビが生えたのではと焦りますよね。
この濁りの正体は、産膜酵母という酵母菌の一種です。
濁りも白色で塩分との区別がつきにくいですが、梅酢の表面に薄く膜のようにあらわれるのが特徴です。
産膜酵母があらわれた時点で、膜を静かに取り除くと梅酢や梅にカビが生えずに梅干しをつくることができます。
この白い膜が出てきたら、取り除きましょう。
そのままにしておくと、梅干しの味が落ちるだけでなく、白カビ以外のカビが生える原因になります。
カビの種類について
先ほどまでは白カビと他の成分との見分け方を紹介しました。
カビには、白カビだけではなく、他の種類のカビもあります。
白カビが付いた場合は上記の手順で対処できますが、カビが青カビや赤カビの場合は、カビの生えた梅は破棄しましょう。
青カビは黒色をしているカビで、梅干しに黒い色の斑点のようなものがあると、青カビが発生している状態です。
青カビは身体に害がないチーズの発酵に使われるようなものもありますが、腹痛や下痢といった症状を引き起こすものもあるので注意しましょう。
赤カビと呼ばれるピンク色のカビも、人体に悪影響を及ぼすカビです。
赤カビは毒性が強いものもあり、食べてしまうと嘔吐や下痢を引き起こす可能性があるので、カビのついた梅干しは破棄した方が良いでしょう。
梅干しの作り方をおさらい
カビの発生原因が分かったら、今度は梅干しの作り方をおさらいしましょう。
梅干しは1年中作り始められるわけではありません。
梅が旬を迎える季節の6月~7月頃で完熟梅が出回る季節に行うと手間がかからずに梅干しを作ることができます。
次の梅干し作りの季節までにはまだまだ時間がございますので、ここでしっかりと梅干しの作り方のポイントを抑えましょう。
6月中旬ごろに梅を塩に1週間ほど漬け込みます。
6月下旬に赤紫蘇など作りたい味を加えて2週間ほど漬け込みます。
7月中旬ごろに3~4日間ほど天日干しをすると完成です。
梅干しには一般的な赤紫蘇をはじめ、はちみつ梅干しや黒糖梅干し等、さまざまな味あります。
次はどんな味で青梅を漬けようか、考えるだけでも楽しいですよね。
梅干し専門店五代庵でも、プロ直伝の詳しいレシピを説明しているのでぜひ参考にしてみてください。
自家製梅干しの作り方は下記ページで今すぐチェック!
関連記事:【梅干し専門店直伝】簡単にできる自家製梅干しの作り方
五代庵の梅干しを食べて次回頑張ろう!
この記事をご覧いただいている方は、自家製の梅干しを漬けたけれど、カビが生えてしまった経験をしたのではないでしょうか。
自分の手で、自分だけのオリジナルな梅干しを作るのは楽しみがありますが、失敗してしまうとショックを受けてしまいますね。
もし自家製梅干しの作成に失敗してしまったとしても、次回の梅干し作りにチャレンジすることは諦めたくありませんね。
そんな時は、梅干し専門店の五代庵の商品を食べて次回の自家製梅干しの参考にしてみてはいかがでしょうか。
創業170年の五代庵では、紀州南高梅を使用しており、熟練した職人が確かな目で仕分けしています。
白干梅、はちみつ梅、かつお梅、こんぶ、さまざまな味の梅干しを販売しています。いくつか商品を紹介します。
昔ながらの白干梅干し
紀州南高梅と塩のみで作られた昔ながらの伝統的な梅干しです。
調味料は塩のみで、酸味や塩味を感じやすく、芳香に富み、種が小さく、果肉が多いという特徴もあり、皮も柔らかいので口当たりもよく食べられます。
紀州南高梅本来の味を堪能できるので、酸っぱい梅干しが好きな方はぜひそのままお召し上がりください。
万人受けのはちみつ梅干し
紀州南高梅ならではの美味しさはそのままに、本みりんを使用してうす塩味に仕上げております。
そこに、はちみつを加えて、五代庵の長期漬込製法で作りあげることで、酸味と甘味が絶妙な梅干しに仕上がります。
迷ったらコレ!五代庵 4種類 梅干しお試しセット
いろいろな梅干しがあるけれど、どれが良いか迷ってしまう方には、4種類の梅干しが入ったお試しセットがおすすめです。
紀州五代梅、はちみつ梅干し、紫蘇、こんぶなど、五代庵で人気のある梅干しを少量で食べ比べできてしまうお得なセットです。
自家製の梅干しを作る時、どのような味にするか参考にするために購入してみてはいかがでしょうか。
酸っぱいものから甘めの味付けまで味のバリエーションが豊富な五代庵の梅干しお試しセットをぜひ試してみましょう。
人気の梅干しレシピも公開中
自家製で梅干しを作るとカビが生えて困る経験を一度はするのではないでしょうか。
カビが生えてしまったときの対応や、塩分や澱(おり)との見分け方についても、おさらいしました。
創業から170年にわたり受け継がれてきた梅干しブランドの「五代庵」では、紀州南高梅の中でもA級品のみを使用した梅干しを販売しています。
梅干し専門店が伝える梅干しの作り方をはじめ、五代庵の梅干しを使ったレシピも多数紹介しているので、レシピを参考に梅干し作りにチャレンジしてみましょう。
梅干し専門店で熟練の職人が選別した梅と、約2倍の時間をかけて2度、3度漬けをして作られた梅干しを是非一度、ご賞味ください。