緑茶に梅干しを入れた「福茶」で縁起を祝い、ほっと一息
「梅干し緑茶」という食べ方をご存じでしょうか。
「福茶」とも呼ばれてる緑茶の中に梅干しを入れる飲み方です。
平安時代、京の都で疫病が流行した年に梅干し入りのお茶を飲むことで疫病がおさまったことがあり、村上天皇が正月元旦に梅干し緑茶を嗜むようになったことで一般の方にも普及しました。
梅干しを緑茶と一緒にいただくことによって、塩分と酸味が和らいで食べやすくなるだけでなく、食欲増進、熱中症予防をしている方にも役立つメリットがあります。
今回は「福茶」の歴史から楽しみ方をご紹介します。
お中元に贈る梅干しの活用方法としてもおすすめなので、ぜひご覧ください。
目次
福茶の意味
概要として「福茶」は「大福茶」とも呼ばれており、昆布と梅干しのいずれか、あるいは両方が入った緑茶(煎茶)をいただく習慣のことです。
地域によっては黒豆、結び昆布、山椒、砂糖、大根などを入れることもあります。
福茶は主に京都・関西地方でよく見られる習慣で、大晦日・正月・節分・お祝いの時にいただくことが多いです。
意味としては昆布には「よろこぶ」、梅には「縁起が良い松竹梅の1つ」、福豆には「まめまめしく働けるように」といった願いがこめられています。
お正月や節分、大晦日、お祝い事の際に、この福茶を飲んで一年間の無病息災を願う意味があります。
福茶の歴史
福茶の始まりは天暦5年(951年)に疫病が流行した折、京都の六波羅蜜寺を創設した高僧の空也上人が、 梅干し入りの緑茶を病人に飲ませたところ、疫病が静まったことがきっかけです。
当時のお茶は、今とは製法も異なる関係上、主に薬用として飲まれていました。
また、流通量も少なかったため、上流階級しか飲むことができない貴重なものとされていました。
当時の天皇であった村上天皇が、この空也上人の功徳にあやかり毎年元旦に福茶を飲むようになったことが始まりです。
当初は天皇が一服するお茶ということで「皇服茶」と呼ばれていましたが、やがて「大服茶」となり、時とともに縁起の良い字をあてた「大福茶」になったとされています。
京都の六波羅蜜寺では今でも縁起物としてお正月の参拝客に福茶をふるまわれていますね。
庶民の間で楽しめるようになったのは室町時代から
室町時代以来煎じ物売りなどによって庶民がお茶を口にする機会が増えたことで、福茶を楽しみやすくなりました。
当時の庶民の人々の飲むお茶は抹茶や、一般的な煎茶のような蒸し製法ではなく、釜で炒ってつくられるお茶釜炒り茶だったようです。
福茶はお茶受けだった「梅干し・結び昆布・大豆」を入れて飲むことが多かったようです。
機械化により煎茶の量産が可能になった大正から昭和前期の時代には、今のように日常的に飲まれるようになりました。
福茶に使う水は井戸水でないといけない?
正月の福茶に使う水は「若水」と言われています。
若水とは、元旦の早朝に初めて汲む水のことです。
縁起の良い水とされていて、これをそのまま飲んだり料理に使用することで、一年の邪気や不幸を取り払えると考えられています。
昔は井戸や小川から汲んだ若水だけを福茶や料理に使用する、神棚に備える風習が全国的に見られました。
しかし、最近では一部地域でその伝統は受け継がれているものの、水道水でも問題ないとされています。
福茶は正月やお祝い事以外にも
福茶が飲まれるのは正月やお祝い事が多いですが、日常的に飲んでも問題ありません。
夏であれば長時間室内に居たことで冷房によって冷えた身体をじんわり温める効果や、飲み疲れたてくたびれた胃にも優しくしみわたります。
福茶の嬉しいポイント
福茶は無病息災や縁起を願って飲むだけでなく、体に嬉しいメリットもあります。
◆熱中症予防をしている方をサポート
冷房が効いた冷たい室内と炎天下の野外との温度差が激しいと、自律神経が乱れて夏バテや熱中症にかかる恐れがあります。
また、汗が流れると水分だけでなく、塩分も流れて脱水症に陥る危険性があります。
福茶は冷房で冷えた体をじんわりと温めるだけでなく、梅に含まれている塩分で熱中症予防に取り組む方をサポートします。
◆塩気と酸味が和らぐ
緑茶に入れることで酸味と塩気が和らいださっぱりとした味になるので、梅干し単体では食べにくいという方にもおすすめです。
また、白湯にほんのり酸味と甘みを足すので、口をさっぱりさせたい方は毎日、朝起きた後に飲まれると良いでしょう。
◆温活に役立つ
風邪は喉の乾燥によって痛みと共に引き起こされることが多いですね。
風邪を引く前に喉を潤して乾燥を防いだり、風邪のひきはじめの際に体を温めたりして、温活サポートに役立ちます。
◆ダイエットのおやつにも
程よい塩気と梅の香りと甘さ、優しい酸味でダイエットのおやつ代わりにもおすすめ。
梅干し緑茶の作り方
「材料」
・梅干し1個
・緑茶の茶葉(煎茶)
・お湯(80度がベスト)
「作り方」
1。急須に茶葉を入れて湯を注ぐ
2。緑茶を湯呑に注ぎ、梅を加える
飲む際には梅干しを潰しながら飲むことでより梅干しの酸味や甘みを味わうことができます。
お湯の温度は甘みと渋みのバランスが良い80度~70度で入れるのがポイントです。
ギフト・内祝いにおすすめの梅干し
ここから緑茶梅干しにおすすめの梅干しをご紹介します。
緑茶梅干しに合うのは緑茶の味を邪魔しない甘めの梅干し。
ギフト・内祝い用には贈答用にぴったりな箱入りやテトラパウチがおすすめです。
また、五代庵は商品購入合計金額:6,480円(税込)以上の場合は送料無料で発送させて頂きます!
(1発送先につき。沖縄・北海道込み)
紀州五代梅の心
五代庵一番人気の「紀州五代梅」(はちみつ梅)を個包装にし箱に入れた梅干し。
大粒で厚い果肉の甘さを堪能できるプチギフトにおすすめです。
紀州五代梅は独自のじっくり長期間熟成、二度~三度漬け製法で種の中まで味が染み込んだ逸品。
とげのないまろやかな甘さと酸味、塩気のバランスが良く一度食べたら忘れられない美味しさ。
「この梅干しなら食べられる」と、梅干しが苦手な方にも美味しくいただける梅干しです。
紀州五代の夢想
大人気のはちみつ梅とこんぶ梅干しを個包装にし、箱に詰めたセット商品。
こんぶ梅干しのだし由来のまろやかな美味しさと優しい甘さは疲れた身体もほっと一息。
是非食べ比べをして美味しさを実感してください。
HONNOKIMOCHI MIX (ほんのきもち みっくす)
大人気梅干しを個包装のクラフトパックに詰めたバラエティセット。
紀州五代梅・こんぶ梅・しそ漬梅・白干梅の4種が入って食べ比べにも喜ばれます。
可愛いデザインのパッケージでギフト・内祝い以外の贈り物にも喜ばれます。
しそ漬け梅干し
あえてしそ風味が強い梅干しを梅干し緑茶で楽しむのもおつなもの。
小粒のしそ漬け梅干しが入った食べきりサイズです。
プチギフトにもぴったりです。
お中元におすすめの梅干し
夏に贈るお中元には季節を感じさせる「涼」にぴったりな梅干しがおすすめです。
梅干・ジュースセット
人気の梅干とジュースの詰め合わせセットです。
南高梅ドリンク、梅干×3個(五代梅・こんぶ梅・はちみつ梅うす塩味)が一度に楽しめるのでお中元に最も人気な商品です。
梅干し緑茶だとちょっと暑いと感じる日には南高梅ドリンクを冷やして梅とはちみつのすっとした飲みやすい味をお楽しみください。
紀州五代梅
人気の紀州五代梅(はちみつ梅)を入れたパック。
負担にならずに楽しめる丁度いいサイズです。
五代漆器2点セット(紀州五代梅・しそ漬梅)
梅干し緑茶を飲んだ後にちょっと酸味の強い梅干しを楽しみたいときには「しそ漬け梅干し」がおすすめ。
しその爽やかな香りと白いご飯に合うような酸っぱさが口いっぱいに広がってすっとした美味しさがクセになります。
こちらの漆器は2種類の梅干しがセットになっているので、是非食べ比べてみてください。
こんぶ梅干し
こんぶ梅干しが小粒14粒入っている梅干しです。
食べた瞬間こんぶのうま味が口いっぱいに広がります。
梅三華
紀州五代梅、しそ漬、こんぶ梅の五代庵の定番梅干し3種を木箱へ詰め合わせた贅沢セット。
箱を開くと梅の華がいっぱいに広がる桃源郷です。
父の日・母の日におすすめの梅干し
日頃お世話になっているお父さん、お母さんには食べやすい大量パックがおすすめです。
紀州五代梅
大人気の紀州五代梅(はちみつ梅)を中粒で24粒詰まった梅干し。
家族で食べられるサイズ感なのでそのまま食べるだけでなく、料理などにも使用できます。
五代漆器3点セット(紀州五代梅・しそ漬梅・こんぶ梅)
紀州五代梅、しそ漬、こんぶ梅の3種を五代庵オリジナル黒江漆器で詰め合わせました。
400年以上の歴史を持つ漆器は艶、質感ともに最高級品質ならではの美しさです。
まとめ
ここまでいかがでしたか?
お中元だけでなく、各種内祝い、ギフト、父の日などにも喜ばれる梅干しなので是非お世話になった方などに贈ってみてくださいね。
五代庵では梅干し以外にも梅酒、梅関連商品も取り扱っております。
限定梅酒込みで20種類の梅酒はすべて和歌山県産の高級梅干し「紀州南高梅」を使用し、梅の自然な甘さだけでなく長期間熟成による深いコク、さわやかな酸味、すっきりとした後味を実現しました。
梅関連製品ではギフトにも好評な梅もなかや、梅昆布茶もご用意しております。
ぜひご覧ください。
五代庵の梅干し・梅製品サイトはこちらから
カテゴリ別に一覧で選べる梅干しページ
https://www.godaiume.co.jp/umeboshi?category_id=229
梅干しを使ったレシピ記事の情報もご用意しております。
炒め物や、さっぱり風味の鍋のアクセントなど多彩な使い方も出来ます◎
https://www.godaiume.co.jp/wp/recipe/
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https://www.godaiume.co.jp/wp/column_umeboshi/