梅干しの種の再利用法4選
梅干しを食べ終わった後や梅肉和えなどを作った時に必ず1粒につき1個余る梅干の「種」。
食べ終わった後にそのままゴミに出していませんか?
実は様々な活用法があるのでストックしておくといいことがありますよ。
今回は梅干しの種のことわざの由来や、利用法などの情報をご紹介します。
梅干しの種を使って生活をもっと便利にしましょう。
目次
梅干しの種=天神さまと言われる?
梅にちなんだことわざは数多くありますが、中でも種を神様に例えていることわざがあるのはご存じでしょうか?
「梅は食うとも核食うな、中に天神寝てござる」
意味は生梅の種の中には神様がいらっしゃるため、食べてはいけないという戒めを表します。
このように言われるようになった由来は、平安時代にまで遡ります。
天皇であった菅原道真が好きだった食べ物が梅だったことから、天神信仰の広まりとともに庶民の中で天神を崇拝する感情が沸きあがったことが始まりでした。
梅の種の中にある「仁(にん)」にはアミグダリンという成分があり、食べてはいけないと言われていました。
そして、天神信仰が高まるとともに人々の間で梅の種の中の核をいつしか「天神さま」と呼ぶようになりました。
天神さまがいらっしゃるとされている梅の種を大事にするため、江戸時代には太宰府天満宮に「梅干の種納め所」が設けられたほどです。
梅の種の中身は食べても大丈夫?
一番気がかりなのは、梅の種の中身を食べても大丈夫なのかというところですよね。
結論から申しますと、梅の種の中にある仁は食べても大丈夫です。
味は少し苦味があり、肉厚な食感が楽しめます。
ただし、注意点がありますので気を付けてください。
仁を食べる時の注意点
仁には、殺菌効果や目のかすみ、喉の不調、疲労回復、デトックス効果など、様々効能があるとされています。
ただし、青梅の仁にはアミグダリンという有毒成分があるので、大量に食べると青酸による中毒で体調不良になります。
梅干しの仁は、アミグダリンは漬けることでほぼ消失し、食べても人体に影響がないとされています。
仁の取り出し方
市販では、梅の種専用の割り器が販売されていますので、専用の割り器を使えば簡単に取り出すことができます。
それほど仁を好んで召し上がる方が多いということですね。
他にも、梅の種をビニール袋に入れて、上から金づちで砕いても取り出せます。
一度試してみてくださいね。
梅の種を料理に活用して味に変化を
梅干しの種は、料理に使用してほのかな酸味付けにも使用出来ます。
塩分を気にせず、簡単に味のバリエーションが広がるので料理の時間短縮にも有効です。
種で魚の臭み消しに
いわしの梅煮以外にも、魚を煮るときに梅干しの種と生姜を入れると、梅干しに含まれるクエン酸をはじめとする有機酸が魚の臭みを消してくれる効果があります。
梅干しの果肉まで入れると梅の味が強くなってしまいますが、果肉を除いた種だけだと、成分だけ抽出されるのでおすすめです。
出汁の味付けに適度な酸味
梅干の種を煮出した「梅だし汁」なら、梅干の適度な酸っぱさと鰹節の旨味が合わさって、
夏のそうめんのつゆや冷たいお吸い物等にぴったりです。
温かくして食べる場合は梅干しの種を増やして調節しましょう。
作り方はとっても簡単。
種と水を火にかけて煮出し、酸味が出てきたら鰹節を入れて、火を止めれば完成です。
塩、日本酒を少し加えればお吸い物の出汁にも応用できます。
種と醤油で刺身醤油に
醤油に梅干しの種を漬け込んだ梅醤油の適度な酸味は、白身魚の刺身にぴったりです。
種の数が少なければほのかに香る程度、数が多ければ酸味が強く楽しめます。
これをベースにして、みりんや蜂蜜を入れて甘みを足しても色んな料理に使えます。
醤油でなく、酢に漬けても梅風味酢としてお楽しみいただけます。
梅の種を使った枕で気持ち良い刺激
梅干しの種は、指の先端と良く似た形をしているのはご存知でしょうか?
枕として使用すると、頭の重みが加わって、寝ているだけで指圧を受けているような気持ち良さがあります。
実は、梅の種1粒の中には無数の小さな穴が空いていて、中心が空洞になっています。
そのため、空気が対流して熱を拡散し、蒸れを抑えるので長期間使うことが出来ます。
また、食品であるものの梅はバラ科に属し、ほのかな香りが快適な眠りに誘ってくれます。
梅の種の活用法まとめ
梅干しの種のお話や利用方法をご紹介しましたがいかがでしょうか?
五代庵の梅商品は、すべて和歌山県産の最高級品質の紀州南高梅だけを使用しています。
さらに、独自の2~3度漬けで種まで美味しく作り上げています。
五代庵自慢の梅干しを、梅干しの種の仁まで食べつくしてくださいね。
お料理に使っても美味しいので、是非サイトもご覧ください。