あなたが知らない梅の豆知識

あなたは梅の知識をどこまでご存じでしょうか。
普段何気なく食べている梅干し、昔から健康食品として親しまれてきた梅干し。
そんな梅に関する豆知識を長年にわたり紀州南高梅を取り扱ってきた五代庵がご紹介します。

梅干し

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目次

    梅のルーツ

    梅は遣唐使の時代(630年~894年)中国から日本に伝来したと言われています。
    当時は烏梅といわれ、果実よりも梅酢が食薬として珍重されていたそうです。

    食用としてだけでなく観賞用としても、梅が古くから日本人に親しまれていたことが、梅に関する多くの詩歌からうかがい知ることができます。
    現在、日本で栽培される梅の種類は花梅で300種以上、実梅で20種以上になります。

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    一目百万、香り十里

    江戸時代、紀州徳川家5代藩主 吉宗、紀州田辺藩家老職 安藤帯刀により、梅の栽培が奨励され、田辺、南部地方では梅の栽培が盛んになったそうです。
    時は流れ、明治維新以降、相次ぐ戦争により、梅は食薬を兼ねた食料物資として需要が伸び、急速に栽培が増加しました。

    今日、当地方では、「一目百万、香り十里」と言われるほどの梅の栽培が行われています。

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    紀州南高梅(きしゅうなんこううめ)

    栽培されていた梅のほとんどが小粒だった昭和初期、もっとよい品種の梅に改良したいと考えた小山貞一(当社取締役 東アキ子[社長婦人]の実父)が、高田貞楠により栽培されていたひときわ豊かに実り、大粒で美しい紅のかかる優良種「高田梅」 の穂木を譲り受け大切に栽培を続けていました。

    昭和26年、梅優良母樹調査選定委員会が結成され、高田梅は最優良品種との評価を得、選定委員会委員長の南部高校教諭竹中勝太郎の提案により、南部の高田梅、そして、南部高校の略称である「南高」にちなみ「南高梅」と命名され、農林種苗登録されたのです。

    現在、南高梅は、みなべ町全域で栽培され、全国的に優秀性が認められています。
    表面に紅がかかる大きな果実は、梅干にすると果肉が厚く、皮が薄い最上級品に仕上がります。

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    梅には有機酸やミネラルが含まれています

    梅にはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が豊富に含まれています。
    クエン酸は体内でエネルギーを作っているクエン酸サイクルで重要な働きをしています。そして、カルシウムやカリウム、鉄などのミネラルが含まれている梅は、酸っぱいので酸性と思われがちですが、じつはアルカリ性食品です。

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    好文木について(こうぶんぼく)[梅の別称]

    梅のことは別名「好文木」といわれています。
    十訓抄に「学問に励むと梅の花が咲き、怠ると花が咲かなかった」とあり、学問と梅の関わり、そして菅公を祭る天満宮との関わりは深いものがあります。
    梅の種(核)を「天神さま」というのもそのあらわれともいえます。
    荒れている世相だからこそ、しっかり梅を食べて平穏無事を願いながら、賢くふるまえる日本を取り戻したいですね。

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