香り高さとコクが魅力!自分好みのおいしいブランデー梅酒の作り方
毎年6月になると、スーパーなどで美しいグリーンの梅の実が販売されはじめます。
この時期は、梅酒や梅シロップ、梅干しを自分で作る「梅仕事」を楽しむことができる、1年でも短い期間です。
梅仕事には手間と時間がかかりますが、それほど難しい工程はなく、自分好みの味を生み出せるのが最大の魅力。
特に、梅酒はお酒の種類や砂糖の量、熟成期間を変えるだけでがらりと味が変化します。
一般的な梅酒はホワイトリカーという無味無臭のお酒をベースに作ることが多いのですが、ブランデーを使うことで、焼酎や日本酒ともまた違う、香り高くコクのある一味違う梅酒を作ることができます。
ここでは、基本的なブランデー梅酒の作り方について、レシピと手順、作り方のコツを紹介します。
目次
ブランデー梅酒作りはこんな方におすすめ
ホワイトリカーで作る梅酒は、梅の爽やかな風味をダイレクトに感じることができます。
対してブランデー梅酒は、ブランデーの甘みとまろやかなコクに梅の香りがマッチして、より香り高いお酒に仕上がります。
ブランデーが好きな方は、お好みの銘柄を使ったオリジナルの梅酒作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
梅仕事に興味がある方や、梅酒を作ったことがあり、一味違う梅酒を作ってみたいという方にもおすすめです。
ブランデーベースもホワイトリカーベースも、作り方の手順は同じなので、保存スペースに余裕がある方は、数種類仕込んで味の違いを比べてみるのも面白いですよ。
梅酒作りに向いているブランデーの種類
ブランデー梅酒を作ってみたいけど、ブランデーって高そうだし手を出しにくい……と感じる方も多いのではないでしょうか。
制作過程でカビが生えるなどのトラブルがない限り、どんな種類のお酒を使っても、基本的においしい梅酒ができあがるので心配はいりません。
ブランデーの銘柄にこだわりがない方や、初めてブランデー梅酒を作る方におすすめのベースは、果実酒向けの専用ブランデーです。
果実の味や香りを引き出すことを前提に作られているので、香り高く飲みやすいブランデー梅酒に仕上がります。
ベースのアルコールを変えたり氷砂糖の量を調節したりと試行錯誤して、自分好みの味を作り出すのも梅酒作りの醍醐味として楽しみましょう。
ブランデー梅酒の作り方を解説!
梅酒作りの手順はそれほど難しいものではありません。
また、たくさんの道具も必要ありません。
飲み頃になるまで半年ほど時間がかかりますが、気軽にチャレンジしてみましょう。
基本のレシピと器具
まずはブランデー梅酒作りに必要な材料と道具をそろえましょう。
毎年5月から6月になるとスーパーなどでも梅仕事コーナーができ、手に入れやすくなりますよ。
重いものが多いため、ネット通販もおすすめです。
- 青梅 1kg
- お好みのブランデー 1.8L
- 氷砂糖 500g
- 保存容器 容量4Lの容器
- 竹串や爪楊枝
- 清潔な布巾やキッチンペーパー
- (必要であれば)消毒用のアルコール
時間をかけて梅のエキスを抽出するため、ブランデー梅酒作りには熟す前の鮮やかな緑色の青梅が適しています。
砂糖の量は梅の重さに対して50~80%が基本です。
ブランデー自体に甘みがあるため、一般的な梅酒を作るときよりも氷砂糖の割合が少なめでもまろやかな舌触りになります。
お好みで調整しましょう。
三温糖やグラニュー糖、はちみつなどでつけてもおいしく仕上がりますよ。
なお、保存容器は梅の実の量に対し、4倍のサイズが最適とされています。
手順
梅仕事には手間と時間がかかる工程が多いため、余裕のあるときに行うのがおすすめです。
あせらずのんびりと、傷つきやすい梅をやさしく取り扱いましょう。
青梅をやさしく洗う
流水で青梅をやさしく洗います。
表面についたゴミを取り除き、傷のあるものは除外しておきましょう。
青梅の品種によってはアク抜きが必要なことも。
その場合、2~4時間水にさらしておきます。
洗った後はキッチンペーパーなどでしっかり水気を拭き取ります。
青梅のヘタを取り除く
竹串などを使い、青梅のヘタを取り除きます。
ヘタが残っているとエグみが出てしまうことがあるので、ひとつひとつていねいに行いましょう。
多少の傷なら問題ありませんが、できるだけ傷つけないようにやさしく行います。
ヘタを取り除いたくぼみに水分が溜まっていることもあるため、拭きとることも忘れずに。
保存容器を消毒する
消毒方法は2通りあります。
熱湯を回しかけて消毒する方法と、消毒用のアルコールで拭う方法です。
容器に適した消毒方法を事前に確認しておきましょう。
消毒後は容器の口を下にし、しっかり乾燥させます。
保存容器に青梅と氷砂糖を交互に入れる
よく乾かした保存容器に、青梅と氷砂糖を交互に入れます。
砂糖に触れた部分から梅のエキスがにじみ出るため、何層にも重ねていきましょう。
ブランデーを注ぐ
全ての青梅と氷砂糖を入れたら、ゆっくりとブランデーを注ぎます。
冷暗所で保存する
保存容器の蓋をしっかり閉め、冷暗所で保管しましょう。
作った日付や材料の分量をメモして容器に貼り付けておくと、後から簡単に確認できるのでおすすめですよ。
氷砂糖が溶け切るまでは、ときどき容器をやさしく揺らして撹拌します。
3ヶ月ごろから飲むことができますが、飲み頃は6ヶ月以降です。
さらに熟成させると梅酒はどんどんおいしくなっていきます。
1年経ったら梅の実は取り出しておきましょう。
おいしいブランデー梅酒を作るコツ
ブランデー梅酒を作るにあたり特に気をつけておきたいコツを紹介します。
ポイントを押さえて、おいしい梅酒を作りましょう。
青梅が出回るのは短い期間だけ
最も重要な材料である青梅は季節の果物なので、1年のうちでも5月下旬から1ヶ月ほどしか出回りません。
買い逃すとまた1年待たなければならないので、時期になったら早めに購入しておきましょう。
ネット通販でも販売されているので、予約しておくのもおすすめです。
また、青梅を放置しておくと黄色く熟してしまうので、購入したら作業は早めに行いましょう。
水分を残さない
青梅と保存容器に水分が残っていると、カビや雑菌が繁殖して失敗の原因となります。
ていねいに水分を拭き取り、乾燥させましょう。
また、手をきちんと洗うことはもちろん、使う竹串やキッチンペーパーなども清潔なものを使用します。
氷砂糖の量に悩みすぎないで
できあがりを飲むときに甘みが足りないと感じても、はちみつなどを混ぜてその場で調整することもできるので、氷砂糖の量に悩むことはありません。
甘すぎると感じる場合も、水やソーダで調節したりお菓子作りに使ったりすることもできます。
ベースはアルコール度数20以上のものを
アルコール度数20度以下のベースで梅酒を作ると、「酒税法」違法となってしまいます。
ブランデーのアルコール度数は40度程度のものが多いので気にしすぎる必要はありませんが、他のお酒をベースに梅酒を作る場合は材料選びの段階で度数を確認しておきましょう。
作るのが難しいと思ったら、プロならではの味わいを楽しむのも
梅仕事はどうしても時間がかかってしまうもの。
作るのが難しいと感じたら、まずは市販されているブランデー梅酒を購入してみるのもおすすめです。
これから作りたいと考えている方も、どんな味にできあがるのかの参考にもなりますよ。
おすすめのブランデー梅酒「庄屋善八」
五代庵では、自社農園で収穫した紀州南高梅と、国内でブレンドしたフランス産ブランデーを使ったプレミアムなブランデー梅酒を製造しています。
フルーティーな香りが特徴で、後味はすっきり。
ブランデーの芳醇な風味と香りとまろやかなコクを堪能できる、飲みやすいブランデー梅酒です。
ブランデー梅酒の人気の飲み方
ブランデー梅酒におすすめの、人気の飲み方を紹介します。
ロックやストレート
特におすすめの飲み方はロックやストレートです。
ブランデー梅酒のまろやかな舌触りと濃厚な風味をダイレクトに楽しむことができます。
漬け込んだ梅の実をグラスへ入れれば、見た目はもちろん爽やかな香りも楽しめ、満足感が倍増すること間違いなし。
水割りやお湯割り
お酒が苦手な方にもおすすめの、アルコールの濃度を自分で調整できる水割りやお湯割りも人気です。
爽やかさが増す水割りはどんなおつまみとの相性も抜群。
寒い日のお湯割りは、甘さとアルコールがぽかぽかと身体をあたためてくれます。
炭酸割り
夏はもちろん、1年中おすすめの飲み方が炭酸割りです。
弾ける炭酸と一緒に香りも広がり、爽やかな喉越しを楽しむことができます。
甘さが足りないと感じたら、はちみつを加えても。
ブランデー梅酒に合うおつまみ
できあがったブランデー梅酒をもっと楽しむために、ぴったりなおつまみを紹介します。
梅にんにく
におわず食べやすい、梅専門店「五代庵」の梅を使った梅にんにくです。
袋から取り出して盛り付けるだけという手軽さもうれしいですね。
爽やかな梅にんにくの風味と濃厚なブランデー梅酒の甘みが引き立て合い、お酒もおつまみもどんどん進みます。
あっさり梅ごぼう
国産の若採り里ごぼうを梅肉とかつお節で和えた逸品です。
ごぼうの心地良い歯ごたえとかつお節の風味、梅の爽やかさはブランデーの香りと相性抜群。
おつまみだけでなく、おかずの一品にもおすすめです。
はちみつ梅酢きゅうり漬
パリパリとした九州産きゅうりの食感が心地良く、お酒もお箸も止まらなくなること間違いなし。
まろやかな酸味と甘味はごはんのお供にもぴったりです。
現在は販売しておりません。
梅とろろの和風グラタン
五代庵特製の梅干しを種抜きしパウチに詰めた「五代ねり梅」。
料理に使いやすい梅びしおを使った、濃厚な和風グラタンです。
ホワイトソースのかわりに長芋を使い、白菜やしめじをたっぷりと加えたヘルシーな逸品。
ブランデー梅酒のまろやかな舌触りととろとろのグラタンがベストマッチします。
材料
- 長芋 300g
- 白菜 200g
- ベーコン 70g
- しめじ 100g
- アボカド 1/2個
- とけるチーズ 適量
- 五代ねり梅 大1
- 塩コショウ 少々
- 醤油 少々
- サラダ油 適量
ブランデー梅酒のお供におすすめの梅を使ったレシピ一覧はこちら
まとめ
芳醇な香りとまろやかな舌触りが魅力のブランデー梅酒。
手間と時間はかかりますが、作り方はそれほど難しくなかったのではないでしょうか。
ぜひお好みのブランデーを使った梅酒作りにチャレンジしてみてください。
気軽にブランデー梅酒を味わってみたいという方には、五代庵の「ブランデー梅酒 庄屋善八」がおすすめです。