梅酒は冷凍梅で作ったほうがエキスが出やすい!冷凍梅を使った梅酒レシピと梅の冷凍保存方法
梅酒は家庭でも作ることができるお酒です。
毎年欠かさず漬けている、というご家庭も少なくありません。
生の梅を綺麗に洗浄し、じっくり漬けていくというのが一般的ですが、実は生よりも冷凍の梅を使うとエキスが出やすいのをご存じですか?
今回の記事では冷凍梅のほうがエキスが出やすい理由や、冷凍の方法など、知ってほしい情報をお届けします。
美味しい梅酒作りにぜひ取り入れてみてください。
目次
冷凍梅はエキスが出やすいという理由
まず、梅酒の作り方について簡単にご紹介します。
ご家庭での基本の作り方は以下の通りです。
- 材料の下処理(瓶の消毒、青梅のアク抜き・洗浄)を行う。
- 容器の底に青梅を敷き詰め、その上に氷砂糖を入れる。これを繰り返して層にする。
- ホワイトリカーを注ぎ入れ、冷暗所で保管する。
ホワイトリカーに漬かった青梅は「浸透圧」の力によって、時間をかけてゆっくりと梅のエキスを放出します。
浸透圧は異なる2つの物体の間で、バランスを保とうと働く力のことです。
梅酒作りの場合、「青梅」と「氷砂糖が溶けたホワイトリカー」の間でこの力が働きます。
本来であればゆっくりと進む浸透圧を、より早く進めるのに有効なのが「冷凍梅」です。
梅の細胞は冷凍すると壊れ、梅の成分が抽出されやすくなります。
早くエキスが抽出できるということは、梅の漬かりも早くなるということ。
梅酒作りの大敵であるカビができにくくなる、という良い面もあるのです。
青梅の冷凍保存方法
冷凍梅を使うメリットが分かったところで、実際に冷凍梅を作ってみましょう。
冷凍梅の作り方はとても簡単です。
- 生の青梅をしっかりと洗浄し、ヘタを取る。この時、傷んだ青梅は取り除いておく。
- 青梅1個1個の水気をしっかりとふき取る。
- フリーザーバッグ等の保存袋に重ならないように並べて入れ、冷凍庫で24時間以上凍らせる。
青梅同士が重ならないようにする必要があるため、冷凍庫の中で少し場所を取りますが、冷凍庫の引き出しなどを上手く活用しましょう。
こうしてできあがった冷凍梅は、梅酒作りにはもちろん、梅シロップ作りにも利用できます。
大人は梅酒、子供は梅シロップを使ったジュース等、家族全員で美味しく楽しめるのも嬉しいポイントです。
冷凍梅を使った梅酒レシピ
ここからは冷凍梅を使った梅酒作りの方法を、より詳しく解説します。
必要な材料・道具をチェックして、準備していきましょう。
材料
【食品】
- 青梅…1kg
- 氷砂糖…500g~1kg※
- ホワイトリカー…1.8L
※分量はお好みで調整可能。
500gは甘さ控えめ、1kgは甘み強めに仕上がります。
【道具】
- 保存容器(蓋つき・4~5L用)…1個
- 竹串または爪楊枝…5本程度
- ザル(大)…1個
- ボウル(大)…1個
- 布巾…必要に応じて
- 消毒用アルコール(熱湯・焼酎でもOK)
- フリーザーバッグ…必要に応じて
作り方
冷凍梅を作るところから始まります。
梅をしっかりと凍らせる必要があるので、2日間に分けて作業を行いましょう。
①保存容器を消毒する
保存容器を洗い、消毒用アルコール等で消毒します。
焼酎で消毒する場合は、容器に少量入れて回しながら全体に行き渡らせましょう。
煮沸消毒の場合、60~70℃のお湯を入れ同じように回しながら行き渡らせてください。
どの場合も、蓋の消毒も忘れずに行います。
消毒が終わったあとは清潔な布巾で拭き上げ、そのまましっかりと乾燥させておきましょう。
②青梅を洗浄する
青梅を1つ1つしっかりと水洗いします。
傷んでいる個体は取り除いて、綺麗な梅だけを残してください。
洗い終わったら水を張ったボウルに入れ、2時間から4時間程漬けてアク抜きをします。
アク抜きが終わったらザルにあけ、青梅のヘタを竹串などで取り除きましょう。
水気をしっかりと切ったら、布巾で拭き上げてください。
③冷凍梅を作る
しっかりと水気を取り除いた青梅を、フリーザーバッグに並べ入れ、冷凍庫で24時間凍らせます。
青梅は重ならないよう平らに並べ、空気を抜いてから冷凍庫へ入れましょう。
1日目はここで終了です。
④冷凍梅と氷砂糖を詰める
青梅がしっかりと凍っているのを確認し、洗浄済み容器の底に冷凍梅を敷き詰めます。
その上に氷砂糖を詰め、冷凍梅、氷砂糖と層になるよう重ねましょう。
なるべく均一量ずつ交互に入れていくのがポイントです。
⑤ホワイトリカーを注ぎ入れる
冷凍梅と氷砂糖を重ねた保存容器の中に、ホワイトリカーを全量注ぎ入れます。
ここで使うお酒はホワイトリカーでなくても、35度以上のアルコールならOKです。
一般家庭で20度以下のアルコールを使ってお酒を作ることは、酒税法で禁止されていますので絶対にやめましょう。
果実酒用として販売されているホワイトリカーは無味無臭で、梅の味を際立たせてくれます。
梅酒作りが初めてであれば、果実酒用ホワイトリカーがおすすめです。
⑥冷暗所で保存する
しっかりと蓋を閉めて、冷暗所で寝かせます。
床下収納等、温度変化が少ない場所がおすすめです。
定期的にカビがないか梅酒の状態を確認し、優しく振ってください。
氷砂糖が溶けて、ホワイトリカーが琥珀色に変わったら、梅酒の完成です。
冷凍梅で作ると、エキス抽出が早まるので1ヶ月程度で琥珀色に染まります。
通常のレシピだと最短でも6ヶ月程かかるので、早く飲みたい!という方に特におすすめです。
手作り梅酒は時間経過と共に熟成し、味が落ち着きますので、少しずつゆっくりと風味の変化をお楽しみください。
青梅はすぐに使わないなら新鮮なうちに冷凍保存!
青梅の旬は5~7月頃です。
店頭に並ぶのもその時期のみで、それ以外はお目にかかれません。
旬の時期に多めに買って冷凍保存しておけば、年間を通じて梅酒・梅シロップ作りに活用できます。
傷んでしまわないように、すぐに使わない分は洗浄し、冷凍梅にして保存しておきましょう。
五代庵の梅酒もいかがですか?
青梅の旬から外れている今の時期は、専門店のこだわり梅酒をお楽しみください。
紀州梅専門店 五代庵では、梅専門店だからこそ製造可能なこだわりの梅酒を、種類豊富にご用意しています。
スタンダードな梅酒はもちろん、ブランデーを使ったコク深い味わいの梅酒、香り豊かなフルーツベースの梅酒等、あなた好みの梅酒がきっと見つかるはずです。
五代庵のホームページ上では、人気の梅酒を売上ランキング順に紹介していますので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
梅酒の他にも、完熟紀州南高梅を使用したこだわりの梅干しや、贈答用に最適なギフト商品等もご用意しています。
毎日の食卓を彩る五代庵自慢の商品一覧は、以下のリンクよりご覧ください。