自家製梅酒作りにチャレンジ!「びん」はどんなものがおすすめ?

今年は自家製梅酒作りに挑戦してみませんか?
自家製梅酒のメリットは、自分好みのアルコール度数や甘さに調整できることや、たっぷりの容量を、味の変化も含め長く楽しめること。
お気に入りのびんを使うことで、キッチンの一角が今までより楽しいスペースになり、熟成を待つ間は見た目でも楽しむことができます。
「自家製梅酒はハードルが高い」と思う人も多いかもしれませんが、梅酒作りに適したビンを選べば、実はそれほど難しくありません。
ここでは、梅酒作りに適したびんや道具の選び方と梅酒を活用した料理例をご紹介します。

梅酒

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目次

    びん選びのポイントは密閉性

    びん選びのポイントは密閉性

    梅酒作りに使うびんは、長期保存することを一番に考えて選びましょう。
    梅酒は漬けてから3ヶ月頃から味わえるようになり、飲みごろは半年〜1年、2〜3年はまろやかな味わいが楽しめるといわれています。
    年単位で保存することもあるので、びん選びのポイントは何よりもまず、しっかりと密閉できることです。

    倒れても大丈夫なように

    梅酒のびんは、キッチンの一角に並べて保存することも多いもの。
    うっかり何かをぶつけて倒してしまう危険性もあります。
    密閉できるびんを選んで、もし倒れてもこぼれる心配がないようにしましょう。

    外からの悪影響をシャットアウト

    季節をまたいで長期保存するものなので、外気や虫害などを防ぐ意味でも、密閉性は重要なポイント。
    密封することで外部環境の変化を受けにくく、梅酒の品質が保たれやすくなります。

    以上の理由から、梅酒作りのびんは密閉性が大事だとおわかりいただけたことでしょう。
    自家製の梅酒作りは、道具選びで「どんな瓶にしよう?」と考えると楽しくなりますね。
    一番のポイントとして「密閉性」は忘れないようにしてください。
    (「密封式」である必要はありません。発酵してびん内の気圧が変化することもあるので、密封式だと開け閉めが大変になることも。)

    ガラス製のびんがおすすめの理由

    ガラス製のびんがおすすめの理由

    密封性がポイントの、梅酒作り用のびん選び。
    次はびんの材質について見ていきましょう。
    密閉できるびんであれば、基本どんな素材のものでも自家製梅酒を作ることができます。
    おすすめはガラス製のびんで、理由は、以下の3つです。

    外部環境の影響を受けにくい

    場合によって2〜3年熟成することのある自家製梅酒は、保存が長くなるほど気温など外部環境の変化を受けやすくなります。
    ガラスびんなら、この点で空気を通さないので安心です。

    煮沸消毒もできる

    自家製梅酒作りを始めるときは、まずびんの消毒を行います。
    びんの消毒には、簡単にできるアルコール消毒がおすすめ。
    それだとすみずみまで消毒できているか心配……という方は、煮沸消毒を選ぶこともあるでしょう。
    ガラスびんなら熱にも強いため、煮沸消毒も問題なくできます。
    ただ、蓋にはパッキンが使われていることが多いので、この部分は熱湯に浸けないでくださいね。

    臭いが移りにくい

    自家製梅酒を楽しんだ後、そのびんを再利用する場面もあるでしょう。
    プラスチックや紙の容器は臭いを吸収しやすく、再利用する際に梅酒の香りが染みついて取れない、ということも。
    ガラスびんは臭いがつきにくいので、きれいに洗えばまた別の用途に使うことも可能です。

    プラスチックはよくないの?

    プラスチックはよくないの?

    これまで、ガラスびんがおすすめの理由を挙げてきました。
    では、プラスチック製のびんはよくないのでしょうか?
    そんなことはありません。
    プラスチック製びんのメリットや特徴についても触れておきますね。

    軽くて扱いやすい

    何よりのメリットは、その軽さと扱いやすさ。
    容量が大きめのびんを選んでも、びんの重さで大変な思いをすることはありません。
    また落としてもぶつけても割れないので、扱いに神経質になる必要もない点はメリットといえます。
    自家製梅酒作りの初心者であれば、まずはプラスチック容器で気軽に始めてみるのもよいでしょう。

    保存は1年を目安に

    前述のように、プラスチックびんはガラスびんと違って、は空気を通してしまうのがデメリット。
    2〜3年といった長期保存には向きません。
    大きすぎる容器を選ばずに、1年で飲みきれる量を作れば大丈夫。
    そういった意味でも、初心者にはプラスチックびんがおすすめといえます。

    アルコール消毒で手軽に

    プラスチックびんのもうひとつのデメリットは、熱に弱いこと。
    煮沸消毒には向きません。
    最近は手軽にアルコールスプレーも手に入りますし、梅酒作りに使う度数の高いアルコールでびんの内側を拭いてもOK。
    煮沸消毒以外で、びんの中をきれいに消毒するよう心がければ問題ありません。
    アルコール消毒をする際は、消毒し忘れる箇所があるとカビの原因となりますので、隅々までしっかり消毒しましょう。

    梅の個数と容量の関係

    梅の個数と容量の関係

    ここまで、自家製梅酒づくりにおすすめのびんの素材を見てきました。
    では、びんの容量はどれくらいのサイズを選べばよいのでしょうか?
    梅の量を目安に、びんのサイズを選ぶポイントをお伝えします。

    梅の量とびんのサイズの関係は?

    自家製梅酒を作る場合、梅の量の4倍程度のびんを用意するようにといわれます。
    梅はだいたい、キログラム単位で売られていることが多いですよね。
    漬け込む梅の量によって、次の大きさのびんを選ぶとよいでしょう。

    • 250グラム→1リットルびん
    • 500グラム→2リットルびん
    • 1キログラム→4リットルびん

     
    意外とびんの容量は大きめのものが必要なんですね。
    材料は、すべて1本のびんに漬ける必要はありません。
    何本かのびんに分けて漬けるのも、もちろんOKです。
    扱いやすさや置く場所により、びんの大きさと本数を決めるという考え方もアリです。

    梅の個数でいうとだいたいどれくらい?

    梅の個数でいうとだいたいどれくらい?

    「キログラムで言われても、梅の量が今ひとつピンとこない」という方もいらっしゃるでしょう。
    梅のサイズにより個数も違ってきますが、2Lサイズの梅の場合を例として見ていきましょう。
    2Lサイズの梅は、直径4センチ前後のもので1個あたり約25グラム。
    梅1キログラムの個数は、2Lの梅でいうと40個ほどになります。
    1キログラムの梅を用意した場合、40個分の4倍のサイズが、梅酒作りに必要なびんのサイズです。
    具体的にびんのサイズをイメージするときの参考にしてくださいね。

    蓋の素材や取っ手の有無はお好みで

    蓋の素材や取っ手の有無はお好みで

    自家製梅酒作りのびんは、容量の大きなものを選ぶか、複数のびんに分けて作るのがおすすめだとわかっていただけたことでしょう。
    容量が大きなびんを選ぶ場合は、以下のポイントを考慮するとよいかもしれません。

    蓋がプラスチックのもの

    ガラス製はびん自体が重く、またプラスチックびんであっても4リットルのびんに梅やその他の材料が入るとかなり重くなります。
    少しでも容量を軽くするためには、ガラスびんでも蓋がプラスチック製のものや、プラスチック製びんを選ぶのがおすすめです。
    びんを何本か小分けにする場合は、ガラスびんでも問題ありませんよ。

    取っ手のついたもの

    容量が大きなびんは、持ち上げたり移動させたりするのも大変。
    特にガラスびんは、引っかかりがなくて滑りやすいというデメリットもあります。
    この点からいうとも、持ち手がついたタイプのびんが便利です。
    容量がある大きなびんでも、まっすぐ上に持ち上げることができます。
    小さめのびんで小分けにして作る場合は、取手がなくても特に支障はないでしょう。

    いろいろな型のびんで見た目も楽しく

    いろいろな型のびんで見た目も楽しく

    梅酒作りに必要なびんの大きさや、容量の大きなびんを選ぶときのポイントなどをお伝えしました。
    ここでは、具体的にどのような型のびんがあるか見ていきましょう。

    ポット式

    自家製梅酒作りというと、まずイメージされるのがこの「ポット式」かもしれません。
    蓋を回して開けるタイプのびんを、ポット式もしくはコンテナー式と呼ぶことが多いようです。
    広口でもしっかり密閉できるのが使いやすさのポイントですね。
    蓋もプラスチック性で軽いものから、金属製のおしゃれなものまでさまざまです。

    キャニスター式

    キャニスター式は、おしゃれっぽい見た目が人気の理由。
    蓋と本体が針金でつながっていて、パッキンのついた蓋をパコっとはめて金具をとめれば密閉完了。
    キャニスター式はガラスびんが多いので、重さはデメリットのひとつですが、梅酒を小分けにして作る際にはおすすめです。
    見た目がおしゃれなので、サイズ違いでも同サイズのびんで揃えても、びんがキッチンに並んでいるのを目にするだけで楽しくなります。
    カウンターキッチンであれば、リビングから見えるように並べても、インテリアの一部のようでおしゃれかもしれませんね。

    レードル・杓子もあれば安心

    レードル・杓子もあれば安心

    自家製梅酒作りには、梅や材料の他に必要なのはびんだけ!
    ですが、あると便利なおすすめグッズもあります。
    それが、「梅酒 すくうやつ」と検索すると出てくるというレードルや杓子です。
    これらを用意しなくても梅酒は作れますが、あると便利なメリットを以下にお伝えします。

    梅酒が濁りにくい

    梅酒の梅は、浸けっぱなし、入れっぱなしでも品質に問題はないといわれています。
    ただ、1年以上漬けていると梅酒も濁りやすくなるもの。
    梅酒の梅をこまめに取り出すと、いつまでも透明な梅酒を楽しめます。
    菜箸で取り出してもいいのですが、水気をしっかり切れていないと雑菌が入ってしまうことも。
    そんなときにも専用のレードルや杓子があると、中身を清潔に保ったまま梅を取り出すことができて便利です。

    梅や梅酒を気軽に楽しめる

    梅酒作りのびんは容量大きめ、つまり重ためのものが多いです。
    それを毎回エイッと持ち上げてコップに注ぐのも、なかなか大変で、おっくうに感じることもあるでしょう。
    そんなときも、レードルや杓子があれば便利です。
    力技は必要なく、手軽に梅酒をすくってグラスに移し、梅も簡単に取り出すことができます。

    完成した梅酒は料理にも活用!

    完成した梅酒は料理にも活用!

    自家製梅酒は、ドリンクだけでなく、料理に加えるとさっぱりとした味わいをプラスします。
    ぜひお料理にも活用してみてください。
    梅酒を活かしたおすすめの料理例をご紹介します。

    豚肉の梅しょうが焼き

    豚肉の梅しょうが焼き

    いつものしょうが焼きには、合わせ調味料として「酒・しょうゆを同量、砂糖をその3分の1程度、すりおろししょうが適量」を加えますよね。
    そこに、「酒・しょうゆと同量の梅酒」を加えてみましょう。
    梅酒が入ることでほんのりとした苦味がプラスされ、大人向けのしょうが焼きの完成です。

    豚肉の梅しょうが焼きのレシピ

    いわしの梅酒煮

    いつものいわしの煮付けに、水と梅酒を同量加えます。
    しょうがだけでなく潰した梅を2粒加えるとさらにさっぱりした煮付けに。
    いわしの油と濃いめの味付けが、梅酒で煮ることで口当たりも軽くなります。
    いわしの臭みもなくなり、子どもたちにも食べやすい1品に。

    鶏肉の梅酒ソテー

    鶏肉に塩コショウを振って小麦粉をまぶし、いつものようにソテーします。
    鶏肉に火が通ったら、梅酒の梅を半分に切ったものを数粒分加え、梅酒をかけてさらに火にかけます。
    煮立ってきたらしょうゆを適量加えてできあがり。
    鶏肉の油が梅酒となじんでさわやかな味わいに。
    鶏肉と梅を交互に口に運ぶと、さらにさっぱりした口当たりが楽しめます。

    まとめ

    まとめ

    作って楽しい、待っている間の見た目も楽しい自家製梅酒。
    長期保存できる密閉式のびんを選ぶというポイントさえ外さなければ、さまざまな素材や形、容量のびんを選ぶことができます。
    ドリンクとしてだけでなく、料理に使うなど広く使える梅酒ですから、目的に応じたびんを選び、今年はおしゃれに自家製梅酒作りを楽しんでみませんか。

    梅酒の作り方や、容器の消毒方法など、詳しい解説はこちらから。

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