漬け込んだ梅酒はいつから飲める?飲み頃と梅の実を取り出すタイミングは?
5月末から6月にかけて、いよいよ青梅が出回る季節がやってきます。
この時期は、夏前の風物詩とも言える梅酒作りに励む方も多いのではないでしょうか。
梅酒はアルコールに漬けてすぐよりも、ある程度時間をかけて漬け込んだ方が美味しそうなイメージがありますね。
ただし漬け込みすぎて、せっかく漬けた梅酒のちょうどいい頃合いを見逃してしまうこともあるかもしれません。
一方で早く飲みたい気持ちが先行し、試しに飲んでみたらまだまだだったという事もあるかも。
自分で漬けた梅酒は、一体いつ頃から美味しく飲めるのでしょうか。
また漬け込んだ梅の実を取り出すには、良いタイミングがあるのかも気になります。
そこで今回は、漬け込んだ梅酒がいつから飲めるのか、漬けた梅の実を取り出すのに適した時期はあるのかについて解説します。
目次
手作り梅酒と市販の梅酒の飲み頃は違う?
手作り梅酒と市販の梅酒では、飲み頃に違いがあるのでしょうか。
一般的な作り方で漬けた手作り梅酒や、市販の梅酒の飲み頃について説明します。
手作り梅酒の飲み頃
一般的な梅酒作りで使われるホワイトリカー(アルコール度数35%)や氷砂糖を使い、基本的な分量で漬けた梅酒は、最短で3ヶ月頃から飲めるようになります。
これは梅のエキスが抽出されるのに3ヶ月ほど掛かるため。
3ヶ月近くなり、あとどれくらいかな?と思い始めたら、梅の実にシワが出きてきた頃、透明だった梅酒が琥珀色に変わった頃を目安にしてみましょう。
ホワイトリカー以外の酒類、例えばブランデーや日本酒などで漬けた梅酒も、3ヶ月が経過した頃が目安です。
ただし3ヶ月ほどだとアルコールの匂いが残っていることもあるので、気になる方は半年ほど漬けておくと良いでしょう。
また漬け込む砂糖の量が少ないと、梅のエキスが抽出されにくいとされています。
その場合には半年以上漬け込むことで、しっかりと梅のエキスが抽出された状態で味わえますよ。
さらに梅の風味やコク、まろやかさにこだわった梅酒作りに挑戦したい方は、1年以上の熟成がおすすめ。
必ず冷暗所に置くのを忘れないようにしながら、時間を味方につけて味の変化を楽しんでみましょう。
なお容器の消毒をしっかりと行う、青梅のヘタを丁寧に取り除くなど適切な作り方をした梅酒であれば、2年ほどは日持ちします。
その場合も不純物が浮いていないか、カビが生えていないかなどをこまめに確認すると安心です。
市販の梅酒の飲み頃
スーパーなどで市販されている梅酒にも飲み頃はあるのでしょうか。
市販されている梅酒は基本的にすぐ飲むことができますが、熟成させた手作り梅酒のように深みのある梅酒を楽しみたい方もいるはず。
そんなあなたには、商品のパッケージに記載されている熟成期間を目安にするのがおすすめです。
例えば熟成期間が1年未満の商品は、梅の酸味が感じられるスッキリとした味わい。
2年以上熟成された商品は、酸味が抑えられたまろやかな味わいに仕上がっています。
お好みや飲み方、飲むシーンなどに合わせて選ぶのも良いですね。
なお、市販の梅酒は商品にもよりますが、未開封であれば2年ほどは日持ちします。
開封後は冷蔵庫に保管して、瓶商品であれば1年から2年ほど、紙パック商品であれば半年から10ヶ月ほどで飲むようにしましょう。
予め示されている賞味期限や注意書きを見た上で、さらに熟成させてみるのも面白いかもしれませんよ。
梅の実を取り出すタイミングは?
梅酒を熟成させている間は梅の実をそのまま容器に入れたままにしがちですね。
しかし実は梅の実を容器の中に入れたままにしておくと、雑菌が繁殖し、梅酒の品質が悪くなってしまうことがあります。
ただ、漬け始めてからすぐに取り出してしまうと、梅の風味が十分活かされないのではという懸念もありますね。
そこで梅の実を取り出すタイミングについて、おすすめの目安をご紹介します。
梅の実を取り出す目安
梅の実から十分に梅のエキスが抽出されたと感じる場合には、3ヶ月くらいで取り出してしまうのが安心です。
もう少し漬けていたい場合にも、目安として1年から1年半頃までには取り出すようにしましょう。
5年以上経っても大丈夫な場合もありますが、これはあくまでも正しい作り方で作られた梅酒の場合。
さらにあまり空気に触れていないなど、適切な保存方法が守られている場合に限ります。
梅酒作りが初めての方は3ヶ月ほどを目安に取り出しましょう。
上手な梅の実の取り出し方
容器から梅の実を取り出す時に梅が崩れてしまうと、梅酒の濁りの原因になることがあります。
梅の実を崩さないように取り出すには、少しコツがいります。
その方法は2つあり、1つは梅酒を消毒済みの別の瓶に移してから梅の実を全て取り出す方法です。
もう1つは水気を切ったお玉や菜箸を使って1粒ずつ取り出す方法で、梅の実を数粒のみ取り出したい場合にはこの方法を採用します。
詳しくは関連記事をご覧ください。
関連記事:梅酒の梅を取り出す方法は?再利用するレシピもご紹介
取り出した梅の実の活用法
梅酒から取り出した梅の実ですが、そのまま食べるのはもちろん、お菓子作りや料理に幅広く利用できます。
少ない材料ですぐに作れるレシピばかりです。
なお、お子様やお酒に弱い方が食べる場合には、予めしっかりとアルコール分を飛ばすようにしましょうね。
梅ジャム作り
種を取り除いて果肉を砂糖と煮れば、自家製梅ジャムが作れます。
爽やかな梅ジャムは、パンにつけたりヨーグルトに入れたりと様々な使い道がありますよ。
関連記事:梅ジャムレシピ|梅酒の梅を使って簡単でおいしいジャムを作ろう
梅の甘露煮作り
お茶請けにぴったり、シンプルな梅の甘露煮はいかがでしょうか。
梅の実をそのまま中火にかけて沸騰させたら弱火で10分ほど煮たところに砂糖を加え、5分煮ます。
冷めたら瓶に移して、冷蔵庫で保管しましょう。
梅ゼリー作り
暑い夏場でもツルッと食べられる、爽やかな梅ゼリー作りもおすすめです。
取り出した梅の実と梅酒にゼラチンや砂糖を入れ、一度温めてから冷やせば、梅ゼリーが完成します。
梅の実は崩して使っても美味しいですし、崩さずに1粒まるごと使うのもおしゃれに仕上がります。
なお五代庵では、こだわりの紀州南高梅を使用した梅ゼリーをご用意しております。
関連記事:大人向けスイーツ「梅酒ゼリー」を手軽に作って楽しむ
梅バター作り
しっかりとたたいた梅の実に、砂糖とバターを合わせた梅バターもおすすめです。
爽やかな梅の風味とバターのコクが見事にマッチします。
なお梅の専門店である五代庵では「梅バター」も販売中。
活用レシピもご紹介しているのでぜひご覧ください。
梅ドレッシング作り
梅酒から取り出した梅の実で、梅ドレッシング作りはいかがでしょうか。
梅の実の果肉を刻み、沸騰させアルコール分を飛ばした梅酒、めんつゆ、酢、サラダ油などと合わせれば、果肉も味わえる美味しい梅ドレッシングが完成します。
ドライフルーツの代わりとして
梅酒から取り出した梅の実は、果肉を刻むとドライフルーツのように使えるため、焼き菓子やケーキなどお菓子作りに役立ちます。
ドライフルーツと同じように、ヨーグルトのトッピングとしても活用できますよ。
肉や魚の臭み取りに使う
また、肉や魚を調理する時の臭み取りとしても活用できます。
梅干しを使う時と同じ要領で、煮魚などにも使えます。
梅の爽やかさがプラスされるだけでなく、酸によって肉や魚が柔らかくなるので一石二鳥です。
関連記事:漬けた梅酒が飲めるのはいつ?保存期間は?手作り梅酒の飲み頃紹介
専門店の梅酒で、たまには特別感を
手作りの梅酒も美味しいですが、老舗梅専門店である五代庵が漬けたこだわりの梅酒も楽しんでみませんか?
フルーティーで香り高く、果肉が厚く、やわらかさが特徴の紀州南高梅を使用した五代庵の梅酒は、ご自宅ではなかなか再現できない味わいです。
その種類も豊富で、長期熟成させた「原酒梅酒」をはじめ、オーク樽で熟成させた「樽仕込み梅酒」や備長炭を入れ熟成させた「備長炭梅酒」など様々です。
備長炭梅酒 現在は販売しておりません。
また見た目も可愛らしい「苺梅酒」や「蜂蜜梅酒」、「黒糖梅酒」など、アルコールが苦手な方でも飲みやすく仕上げた、甘みのある梅酒も多数ご用意しております。
黒糖梅酒 現在は販売しておりません。
五代庵はギフトラッピングにも対応しておりますので、大切な方への贈り物やお中元にもご活用いただけます。
梅酒の他にも、独自製法で漬け込んだ梅干しや、梅のお菓子など、様々な商品を展開しておりますので、ぜひ一度商品一覧をご覧ください。